[社格・系統]

ロゴ 時を巡るお寺神社の旅 

The guide to exploring the shrines and temples in Shimonoseki city, Tsukuba city and surrounding areas,Japan

下関市とつくば市近郊の神社や宗派は問わないお寺を紹介をします。 掲載している寺社を全て訪問することを目指しています。

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社格・系統

神社の社格および系統に関して記載しています。 ご参考になればお役立て下さい。
尚、詳しくはリンクページなどの文献などをご参照ください。 神社の名前のリンクはその神社のホームページに繋がっています。

 

社格

近代社格制度とは、明治維新の後、延喜式による社格にならって新たに作られた社格制度である。 第二次世界大戦後、GHQによる神道指令によって廃止された。 戦後に神社が国家管理を離れると社格制度も廃されたため、現代では社格というものは存在しない。 但し、古代以降の制度上の呼称が社格のようなものとして扱われる場合がある。 「式内社」や「一宮」がその例であり、また近代社格制度における社格が「旧社格」として表される場合である。

神宮

伊勢神宮(いせじんぐう)は最尊貴の神社として社格制度の対象外とされた。

官国幣社(官社)

『延喜式神名帳』に記載されている神社を式内社(しきないしゃ)といい、 『延喜式』の時代に明らかに存在していても延喜式神名帳に記載されていない神社を式外社(しきげしゃ)という。

  • 官幣大社
  • 官幣中社
  • 官幣小社
  • 国幣大社
  • 国幣中社
  • 国幣小社
  • 別格官幣社
諸社(民社)
  • 府社・県社・藩社
  • 郷社
  • 村社
無格社

神社明細帳に記載されているが、社格を有しない神社

総社(惣社)

国司の神拝の際、任国内の神社を巡拝してまわるには手間がかかるので、 国府の近くに神社をまとめて合祀した。それが総社(惣社)である。

国司奉幣社

国司奉幣社は各国の国内神名帳に記載のある神社。

別表神社(べっぴょうじんじゃ)

昭和21年(1946年)2月2日の神社の国家管理の廃止に伴い公的な社格の制度(近代社格制度)が廃止されたため、 それに代わるものとして昭和23年(1948年)に定められた。

別表神社一覧(一部)
茨城県
名称所在地社格
鹿島神宮(かしまじんぐう)茨城県鹿嶋市官幣大社、名神大社、常陸国一宮・勅祭社
大洗磯前神社(おおあらい いそさき じんじゃ)茨城県東茨城郡大洗町国幣中社、名神大社
酒列磯前神社(さかつら いそさき じんじゃ)茨城県ひたちなか市国幣中社、名神大社
常磐神社(ときわじんじゃ)茨城県水戸市別格官幣社
筑波山神社(つくばさんじんじゃ)茨城県つくば市県社、名神大社
水戸東照宮(みととうしょうぐう)茨城県水戸市県社
大杉神社(おおすぎじんじゃ)茨城県稲敷市郷社
笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)茨城県笠間市村社
山口県
名称所在地社格
赤間神宮(あかまじんぐう)山口県下関市官幣大社
住吉神社(すみよしじんじゃ)山口県下関市官幣中社、名神大社、長門国一宮
豊栄神社(とよさかじんじゃ)山口県山口市別格官幣社
野田神社(のだじんじゃ)山口県山口市別格官幣社
玉祖神社(たまのおやじんじゃ)山口県防府市官幣小社、国幣中社、周防国一宮
忌宮神社(いみのみやじんじゃ)山口県下関市国幣小社、長門国二宮
防府天満宮(ほうふてんまんぐう)山口県防府市県社
琴崎八幡宮(ことざきはちまんぐう)山口県宇部市県社
亀山八幡宮(かめやまはちまんぐう)山口県下関市県社、長門国三宮
山口県護国神社(やまぐちけんごこくじんじゃ)山口県山口市護国神社

系統

分霊(ぶんれい)とは、神道の用語で、本社の祭神を他所でも祀る際、その神の神霊を分かちたもののことである。 分霊を他の神社に移して鎮祭することを勧請(かんじょう)という。

神道では、神霊は無限に分けることができ、分霊しても元の神霊の神威は損なわれず、分霊もまた本社の神霊と同じ働きをすると考えられている。 多くの場合、勧請はその神の根源とされる神社から行われ、その神社のことを総本社・総本宮などといい、 分霊された神社の多くは、勧請された神の名前やそれに因む名前を社名としており、それらを系列社という。

例えば稲荷神社の総本社は伏見稲荷大社であり、ほとんどの稲荷神社は伏見稲荷大社からの神霊の勧請を受けている。 八幡神社の総本社は宇佐神宮で、全国の八幡神社は宇佐神宮、 または、宇佐神宮から勧請を受けた石清水八幡宮、 あるいはさらに石清水八幡宮から勧請を受けた鶴岡八幡宮のどれかから祭神の勧請を受けている。

勧請という言葉は、元々は仏教用語で、仏に教えを請い、いつまでも衆生を救ってくれるよう請願することを指した。 日本では、神仏習合により、神仏の霊を迎えて祈願することを指すようになり、後に現在の意味に変化した。

伊勢神宮(いせ)神明神社(しんめい)

伊勢神宮は全国神社の最高峰で日本国民の総氏神
皇大神宮(内宮)に天照大神(あまてらすおおみかみ)を豊受大神宮(外宮)に豊宇気毘売神(とようけひめのかみ)
伊勢神宮の分社を神明社という。

八幡宮(はちまん)・若宮神社

総本社は大分・宇佐神宮
祭神には八幡大菩薩(応神天皇)、大帯姫命(おおたらしひめのみこと)(=神功皇后)、比売大神(ひめのおおかみ)を祀る。
八幡信仰は応神八幡から八幡大菩薩信仰、武神八幡信仰へと移り変わっていった。
若宮神社とは本宮の祭神の子を祀った神社。八幡神の若宮を祀っている神社が多い。
25000社の分社
石清水八幡宮鶴岡八幡宮藤崎八幡宮などが有名

天満宮(てんまぐう)天神神社(てんじん)

京都・北野天満宮と福岡・大宰府天満宮が総本社 祭神は菅原道真公 東京・湯島天神、大阪・北野天満宮のほか13000社の分社

宗像大社(むなかた)厳島神社(いつくしま)

総本社は福岡・宗像大社
辺津宮に市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)、 中津宮に湍津姫神(たぎつひめのかみ)、 沖津宮に田心姫神(たごりひめのかみ)の三柱を祀る。
約9000社ほどの分社
広島・厳島神社は平清盛がこの神を勧請して創建した。海路安全、交通安全、商売繁盛などに御利益があり、 分社も弁天社を含めて約6000社ほどがある。

八坂神社(やさか)

京都・八坂神社が総本社
祭神の牛頭天王(ごずてんのう)はもとはインドの祇園精舎の守護神で、日本に渡来して素戔鳴命(すさのおのみこと)と同一視されるようになった。
同系統の愛知・津島神社や八雲神社も合わせて約5600社の分社

松尾大社・松尾神社(まつのおたいしゃ)

総本社は京都市西京区にある松尾大社
大山咋神(おおやまくいのかみ)中津島姫命(なかつしまひめのみこと)を祀る。

諏訪大社(すわ)

長野・諏訪大社が総本社
下社ともに武御名方神(たけみなかたのかみ)八坂刀売神(やさかとめのかみ)の二柱を祭神とする
分社も約10000社を数える

山王神社(さんのう)日吉神社(ひよし)日枝神社(ひえ)

山王とは山の神を意味し、また日吉=日枝(ひえ)で比叡山のことをいう
山麓に総本社の日吉大社があり、東宮に大山咋神(おおやまくいのかみ)、西宮に大己貴命(おおなむちのみこと)が祀られている。
東京・日枝神社は徳川歴代将軍に崇敬された。
分社は約3800百社

熊野大社(くまの)

熊野三山
和歌山の熊野本宮大社家都御子大神(けつのみこのおおかみ)
熊野速玉大社熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)
熊野那智大社熊野夫須美命(くまのふすみのみこと)
分社は約4000社

白山神社(はくさん)

石川県白山市の白山比咩神社を総本社とする。
祭神は菊理媛神(くくりひめのかみ)白山比咩神(しらやまひめのかみ))・伊弉諾尊(いざなみのみこと)伊弉冉尊(いざなみのみこと)の3柱としているものが多い。
分社は約2700社

浅間神社(せんげん)

浅間(アサマ)は広義で火山を意味し、縄文時代からの古い自然信仰。
総本宮は富士山本宮大社
祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
富士山を中心として約1300社の分社

鹿島神宮(かしま)

総本社は茨城県鹿嶋市にある鹿島神宮
祭神は武甕槌神(たけみかずちのかみ)
約600社の分社

香取神宮(かとり)

千葉県香取市にあるにある香取神宮
千葉・香取神宮は経津主神(ふつぬしのかみ)を祭神
約400社の分社

春日大社(かすが)

奈良・春日大社は藤原不比等が武甕槌神(たけみかずちのかみ)の分霊を勧請して創建した神社
約3000の分社

愛宕神社(あたご)

愛宕神社の総本社は京都・愛宕神社
伊弉冉尊(いざなみのみこと)迦具土大神(かぐつちのおおかみ)を祭神とする。
愛宕社は近畿以東に約800社の分社

金毘羅宮(こんぴら)琴平(ことひら)

総本社は香川・金毘羅宮
祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)。もともと「コンピラ」はサンスクリットの「竜王」で、インドの竜王信仰が日本の神と習合したといわれている。
分社は約700社

住吉大社(すみよし)

大阪・住吉大社が総本社
祭神は表筒男命(うわつつのおのみこと)中筒男命(なかつつのおのみこと)底筒男命(そこつつのおのみこと)の住吉三神
分社は約2000社

多賀神社(たが)

滋賀県・多賀大社が総本社
伊邪那岐命(いざなぎ)伊邪那美命(いざなみ)の2柱をを祭神とする。

貴船神社(きぶねじんじゃ)

総本社は京都市左京区にある貴船神社
分社は約450社

出雲大社(いずも)

島根・出雲大社を総本社
祭神は大国主神(おおくにぬしのかみ)
約1300社の分社がある

稲荷神社(いなり)

京都・伏見稲荷大社が総本社
祭神は宇迦之御魂(うかのみたまのかみ)
伏見稲荷大社、佐賀・祐徳稲荷神社、茨城・笠間稲荷神社を日本三大稲荷
全国で32000の分社

恵比須神社(えびす)

エビス様の総本社は兵庫・西宮神社
祭神名を正しくは蛭子大神(ひるこ)
大阪・今宮戎神社は大阪商人に絶大な人気

氷川神社(ひかわ)

武蔵国(東京・埼玉)の荒川流域に集中する氷川神社は埼玉・氷川神社が総本社で大宮という地名の由来
祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)(=素戔鳴神)、稲田姫之命(いなだひめのみこと)大己貴命(おおむなちのみこと)
武蔵国造と出雲国造が同族の為、出雲の祖神を祀ったのが始まりといわれる
約10000社ほどの分社

護国神社(ごこくじんじゃ)

国家のために殉難した人の霊(英霊)を祀るための神社。
各道府県に建立されて、その道府県出身の戦死者・自衛隊殉職者を主祭神とする。

神宮寺(じんぐうじ)

日本において神仏習合思想に基づき、神社に附属して建てられた仏教寺院や仏堂。
別当寺は、神社の管理権を掌握している場合の呼称と考えられる。
宮寺は、神宮寺のことを意味するほかに、 石清水八幡宮寺や鶴岡八幡宮寺のように、神祇の祭祀を目的とし、神社を境内の中心としつつも、 境内に仏教施設や山内寺院が立ち並び、運営は仏教僧・寺院主体によって行われた、
神仏習合の社寺複合施設(組織)のことをいうこともある。